私を登山に連れてって

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zoom RSS 断想 −避暑地にて ・ 生駒山−

<<   作成日時 : 2011/08/08 22:41   >>

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     日曜日、天気は予報を裏切って青空が広がる
     そして鬼ヨメは私を裏切って、遠征予定はドタキャン
     つまらない休日になってしまった
     なんてクサってても仕方無い、さぁて、いつもの避暑地にでも出かけるか





     生駒山は、我が家から歩いていける最高な避暑地
     暗峠から赤橋を渡り、橋の下に降りると、そこまで30分の汗は一瞬で退いてしまう
     何の風情も無い人工の滝、それでも沢に響き渡る子供たちの喧騒さえも涼しい





     展望台から、らくらく登山道へ抜ける、いつの間にか自販機が撤去されている
     どうやらイタズラが酷いようだ、こんなところまで小銭を盗みに来るヒマあったら働きなさい
     そこからは急階段でひと汗かくと、管理棟だ、中は元山ガールたちの休憩所状態
     ここはスルーだな





     管理棟を抜けて進むと、やがてフラットになり展望が広がる
     我が家から2時間ちょっと、目的地であるぼくらの広場だ
     ここは、いくつも木のベンチがあって、それは全部、木陰になってるのだ

     うまい具合にベンチが空いてたけど、隣のベンチには、生駒山には似つかわしくない山ガール
     リアル山ガールだぞ!生駒山でも生息し始めたか?その彼女達の話し声が煩くて退散





     あったあった、大阪市内を見下ろせる展望ベンチが空いてたぞ
     どうだ、立派な避暑地だ
     さぁ、木陰のベンチに座るとビアだ





     そして、これ
     素麺は湯がいたものに、少しの水と氷を浮かせてタッパウェアに
     出汁は、濃縮タイプを持って来て、氷水で割る
     ひょーっ
     ウマウマだ、こりゃ最高

     食べたらほろ酔いでベンチに、ごろん
     蚊取り線香を着けたら、まったり読書、これが私の避暑スタイル、





     夏だ、冒険もの、ミステリーもいいけれど、ちょっとノスタルジーなものがいいな
     と、本は捨てない主義のため1,000冊ほどある我が蔵書
     その本棚の一番奥から適当に引っ張り出したのが、この一冊だった
     − 星々の悲しみ −
     なんと懐かしい小説、好きだったな宮本輝、このタイトルの短編なんて、何度読んだだろう
     と、寝っ転がって文庫を開くと、レシートのような紙片が、はらり

       佐藤忠良
       (じゃこう)見つからなかった 84’夏

     なんだこれ?、鉛筆で書かれたメモ2行、間違いない、これは自分の、昔の自分の字だ
     え?あの日のことか?・・・。そうか、そうなんだ。





     大胆な盗みをゲームとしていた予備校生三人が、ある喫茶店に飾ってあった百号の油絵
     『星々の悲しみ 』  を盗み出す、誰にも気付かれないように返すのが彼らのルールだったが
     絵の作者が二十歳の若さで亡くなっていたことに想いを馳せる主人公は・・・

     そんなストーリーの短編に出てきた喫茶店、そのお店の名が(じゃこう)、小説では
     梅田から淀屋橋へ向かう途中となっていて、その店を探しに夏の街を一人で彷徨ったのだ

     84’夏?ってことは、もちろん学生、それも二十歳になる前だ、そのメモが出てくるなんて。
     佐藤忠良は、この表紙の挿絵を描いた人だ、このスケッチが小説に出てくる
     『星々の悲しみ 』 とダブって見えて、私の好きな表紙だった

     行くところも無い、もちろんお金も無い、そんな夏のある日
     小説の主人公を真似て、今年中に162編の小説を読もうと、中之島まで行って府立図書館に入った
     そこで気になってた佐藤忠良の画集を探そう、なんて思ってたけど、初めて入った歴史ある建物
     その存在感に圧倒され、本の海を漂流しただけで疲れ果てて逃げ出したっけ

     そして(じゃこう)を探しに、これも初めての淀屋橋を彷徨うと、今度は街の大きさに圧倒されて・・・
     土佐堀川の照り返しを橋の上から一人、ぼーっと眺めただけで、とぼとぼと帰ったっけ

     ふふっ、あるワケないじゃないか
     そんな店本当にあるワケないじゃないか、ったくアホな少年だよな
     そんなムダなことに費やせる時間と労力だけは、余るほどあった頃、羨ましいよな

     でも・・・一人暮らしの大阪、寂しかったんだろうな





     なんて、ちょっとほろ酔いでノスタルジー
     久しぶりに読もうと思ってた文庫本は広げず、表紙のスケッチを眺めながら
     まだ慣れないこの街で、文庫本を手に汗をかきながら彷徨っていた
     独りの夏の少年のことを想っているうちに眠っていたようだ
     蝉しぐれと冷たい風に起こされたら、1時間きっかり寝ていた
     風で飛んで行ったのだろうか、いつの間にか本に挟んだはずのレシートは無い
     慌ててベンチの周りを探す、無い?どこだ?

     ふと、そんな自分に苦笑い
     そんなモノ失ってもいいじゃないか

     思いもかけず青春の夏、そのひとつの情景を思い出させてくれた、我が避暑地
     生駒山の風は、下山した後も胸の奥を涼やかに流れていた



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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
青春の思い出に浸りながらのお昼寝、素敵な時間ですね!
元山ガールにリアル山ガール、境目はどこなんでしょうか?
すっと登れる山がそこにあるのはイイものかと思います。
いつもの場所がきっとそこにありますよね!!
“すぎちゃん”
URL
2011/08/08 23:17
>と、本は捨てない主義のため1,000冊ほどある我が蔵書

う〜ん、我が家の嫁さんに聞かせてあげたいなぁ
私と正反対の性格の嫁さんは、すぐに本を捨てちゃう性格なもんでw
本は財産ですよね〜

oyaji
2011/08/09 00:06
蚊取り線香忘れないってのが、ぬかりない!
蚊取り線香って、ホントに効果ありますか?
元山ガールも、最近では顔をじろ見しないとわかんないです。
ホントにおったまげるぐらい、姿はリアル山ガールに負けてないです。
どこかへ、飛んでったレシートを探すのわかります。
思い出って懐かしい。
好奇心旺盛なスロトレさん、いままでどれだけのことに気を惹き探究心を費やしたんですか?
お金がある・ない の境目はどこなんでしょうか?
質問攻め(^ё^)
かもしか
2011/08/09 15:50
独りで山を歩くとき、周りの自然に包まれながら、今の自分や昔のことを振り返ることを気がつくと僕もよくしています。時々、山に行くのはどこかに行きたいからじゃなく、自分の心の中を探索しに行っているような気がしますね。とりとめないないことを書いてすいません。今週末に初めて、妻と北アルプスに行きます。山小屋泊まりですが・・・ 
その風景は自分の心にどう映るんだろう? 
橿原太郎
2011/08/09 21:44
独りで出かけたらいいと思うのじゃが・・・
ワシはいつもそうやってきたし。
臆崖道
2011/08/09 23:25
すぎちゃん

さっ、境目?ですか?
うーんんんっと、ここでは止めておきましょうw( ̄ー ̄)
いつもの場所、そうそう、自分のそんな場所って
大事ですよね♪
スロトレ
2011/08/09 23:42
おやじさん

ま、その、価値観って言いますか・・・
邪魔にもなるしね〜、場所もとるし、とか考えるとね
私もブックオフ出来てからはいくらかは処分しましたよ
いや、捨ててはしませんがw( ̄ー ̄)
スロトレ
2011/08/09 23:43
>かもしかさん

蚊取り線香?そりゃ日本の夏ですから!
効果有りや無しや、じゃなくて、ふふふ。でもあの香り
やっぱ日本の夏でしょう
好奇心旺盛?うーんんん、はい、確かにそのとーり
大阪弁で、いっちょがみ、って言うのですが、何にでも
一枚噛みたがる、いわゆるウザいヤツですね〜w( ̄ー ̄)
お金って、そりゃ学生時代、みんなビンボーだったでしょ
今はねー、ヘタすりゃ学生の方がお金持ってたりね
平和なもんですよね、そこだけ観りゃね〜
スロトレ
2011/08/09 23:47
>橿原太郎さん

あ!今週ですか?ご夫婦で北アデビュー?
あぁ、いいなぁ、そりゃ楽しみだ
思い切り楽しんできてくださいね♪
スロトレ
2011/08/09 23:49
>臆崖道さん

>独りで出かけたらいいと思うのじゃが・・・

ん?
これまた、何の謎解きなの?
私も独りで出かけてまつよんw( ̄ー ̄)
スロトレ
2011/08/09 23:50
生駒山で避暑、いいひとときでしたね!

私も高校生のとき、わざわざ大阪から長野県の小諸へ行き、
とある青春マンガにでてくる喫茶店を探して彷徨ったことがあります。
青いですね(笑)
山めし礼讃
URL
2011/08/10 04:50
>山めし礼讃さん

なんと、大阪から長野!
それはまたスケールがデカいw( ̄ー ̄)
どこでしょね〜、らくか、こと古月堂とかが頭に浮かびますが
あれは小諸じゃなかったっけ

>青いですね(笑)

そうです、青かったのです
それが、今じゃ、こんなに薄汚れちまって(涙
戻りたいですよ、青クサい頃に。。。
スロトレ
2011/08/10 09:40
ソーメンに梅干し!!
スロトレさん、好きですね。ミニトマタリアン?

さてソーメン、こうやって持って行くと伸びちゃいませんか?
山でソーメンやソバを湯がくのもなぁ、湯がいたお湯どうすんじゃぁ!?てのもあるし…。
わたしは、湯がいた麺を水切りして、一口分づつくるくる指に巻いて丸めて、底に網のあるタッパに入れて持って行きます。氷やつゆも当然ね。
あぁ、なんて几帳麺なだろう、おいら(^^)。
zipp
2011/08/12 23:08
あぁこれから寝るところなのに何て罪づくりな素麺写真、涼しげでウマソウです♪
自分の場所で、おいしいもの食べて、思い出の本を眺める。そして寝る。
うーん 最高(^o^)/
金剛山に登ったときも山ガールさんはたくさんおられましたが、単独行のガールさんも
多数見かけました。草食系男子よりも断然強し!?

あゆみぱんだ
URL
2011/08/13 00:43
>zippさん

そう、ミニトマタリアンです、お山にはかかせないものでして♪

>一口分づつくるくる指に巻いて丸めて

ここまで読んで驚きました
教授は、指先に素麺巻いたまま歩いてるのかとw( ̄ー ̄)
わかります、わかります、その方法が正しいでしょう
ただ、今回は、家から2時間ほどなんで、手を抜きました
次は、お山で冷ややっこ、いっちゃいますね
こうご期待
スロトレ
2011/08/13 07:43
>あゆみぱんださん

ぱんだ先生
金剛山は、今や関西山ガールにとって、聖地六甲に
続く山だと思いますね、と比べると、生駒なんて、
生駒ぁ?はぁ?みたいなモノかと(涙
でもね、いーところなんですよ〜
素麺、ぜひぜひ♪
スロトレ
2011/08/13 07:45

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